フランス戦

リングにかけろ1

このブログを開設して約3年が過ぎ、一応全試合触り程度は書いたつもりになっていたのですが、過去の投稿を遡ってみたら、なぜかフランス戦についてまだ触れていないことに気付いてしまいました 汗)。ということで、今回のお題はその世界大会準々決勝のフランス戦およびそのヘッドであるナポレオンについてです。

ちなみに最後の竜児対剣崎のタイトルマッチについてまだ書いていないのは意図的ですのでご了承くださいw

世界大会で、日本ジュニアが第4戦のオランダ戦に完全勝利した後、いかにもミーハー(死語?)な女性ファンの黄色い歓声に包まれながら、美形の五つ子が登場します。快くサインに応じるあたり、貴族なのになかなかファンサービスの精神に溢れてますね。

で、その姿に嫉妬したのか、石松が「女みたい」「西洋のオカマ兄弟」などと暴言を吐くと、それが五つ子の一人・ティファニーに聞こえて、いきなり強烈な右フックを食らってしまいました。

当然石松も反撃しそうになりますが、河井やファンから「石松が悪い」と責め立てられて志那虎の旦那に泣きつく羽目に。実は私、このシーンが大好きでして、というのは、河井がこのような台詞&表情を見せるのは全編を通じてもここだけなので、ものすごくホッコリした気分にさせられるのですよね。チャンピオンカーニバルで遺恨を残した二人がこんな微笑ましい関係になれたのは、やはり石松の人間のデカさだと思います。

さてそのフランスは、日本、ドイツ、ギリシアと同様に無敗で準々決勝に進出し、日本ジュニアと対戦することになります。そして宿舎で剣崎はナポレオンと遭遇し、過去にロスの病院でナポレオンの真空パンチを見た時のことを思い出しました。

「身の毛もよだつほおそろしい」「オレたち全員負けるかもしれねぇ」う~ん、剣崎ってすごい自信家のくせに、たまにこのような他人を不安にさせるようなことを口にするのですよね。ギリシア戦の前にも「やつらは神の化身かもしれねぇ」とか言ってましたし。あと、それほどショックだったのに顔も覚えていなかったというのはどういうことかと・・・もうスーパースターの頭の中はよく分かりませんw

ともあれ試合開始で先鋒は石松。身をもってフランスの真空パンチ=カマイタチの正体を探ろうとします。自分のボクシングセンスが他のメンバーより劣っていることを素直に認め、捨て駒になろうとするところがめちゃくちゃ泣かせました。因縁のティファニーとの対決で、はじめはカマイタチを食らいながら、起死回生のハリケーンボルトで辛くも勝利し、貴重な一勝をもたらします。

続く河井は石松戦の教訓から距離を取って闘おうとしますが、フェリスタのカマイタチで目をやられてしまいます。実は河井が実際に目を負傷したのは全編を通じてもこの時だけなのですが、不思議とこの人はいつも目が見えない状態で闘っているようなイメージがありますねw

そして河井戦で好きだったのがこれ。貴子姉さんの「スフォルツァンドの前ではそれ以下の音は全て無意味!」というヤツです。「ジェットアッパーの風圧の前ではカマイタチは無意味!」これで日本ジュニアの二連勝となりました。

もはやカマイタチ恐るるに足らずの志那虎、剣崎はシルビイ、クロディーヌを瞬殺。試合前は一番カマイタチにビビっていた剣崎でしたが、大したことがないと分かるや否やこの態度wさすがの天才アピールでした。

そして最終戦、ナポレオンのデビルプロポーズが竜児に炸裂します。影道総帥の影道雷神拳、ドン・ジュリアーノのコーザノストラに続いて、もうこの頃になると「どんなパンチなのか何の説明も無く、ただパンチ名を叫ぶだけ」のフィニッシュブローが形骸化してきましたね。あと関係無いですが、この時のナポレオン、妙にムチムチしていて可愛いですw

この後、スクエアーを食らったナポレオンの「わたしの全力をもって闘おう!!」は、個人的にはリングにかけろ全編の中でもかなり上位にランクされる名セリフだと思っています。ちなみにこのフランス戦で覚えたフランス語は「シルブプレ(どうぞ)」「アデュー(さらばだ)」「メルベイユ(恐るべき)」「ブゼットトレボンジュアー(君こそは偉大だ)」でした。

もう一つちなみに、原作(マンガ版)だとナポレオンは髪の毛の色で一目で分かるのですが、アニメ版だと5人それぞれ髪の毛の色が異なるため、ホクロの有無で見分ける必要がありますので注意が必要です。

ドイツ戦やギリシア戦と比較して、今ひとつ印象が薄い感のあるフランス戦ですが、改めて読み返してみるとなかなか奥が深いので、コミックス等をお持ちの方はぜひ再読をおすすめします。

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