昔の歌謡曲などを聴くと、その曲が流行っていた当時のことを思い出すというのは、皆さんも経験があるのではないでしょうか。例えば私の場合、森田公一とトップギャランの「青春時代」を聴くと、高校受験の頃を思い出します。
当時、巷では風疹が大流行しておりまして、私たちのクラスも学級閉鎖となりました。普段なら「学校に行かなくてもいい!ラッキー!」と喜ぶところでしょうが、何せ受験期です。風疹にかかったら入試を受けられないと、ビクビクしながら家で過ごしたものでした。
そして、やることが無いので(受験勉強しろよw)、ラジカセでラジオを聴いていると、いつも流れていたのが、当時大ヒットした青春時代だったのです。私と同じ世代の方の中には、似たような経験をされた人も多いのではないかと思います。
で、これと同様のことは漫画にも言えまして、私はリングにかけろ1の影道総帥VSクレウサの回を読み返すと、高校の卒業式の日のことを懐かしく思いだしてしまうのです。
40数年前の春、高校の卒業式を終えた私とクラスの仲間たちは、その日の夜、 みんなで打ち上げをすることになりました(ちなみに私の高校は男子校ですw)。場所はクラスメートの一人の実家のスナック。中学生の妹が接客をしているという、今考えると結構とんでもないお店だったのですが、それはさておき、無事宴会が始まりました。バリバリの未成年飲酒ですが、まあそこは時効ということでお願いしますw
さて、その日はジャンプの発売日でして、仲間の中にジャンプを持ってきた奴がいたのですね。そしてほどよく酒も入った頃、例の影道総帥VSクレウサについて、あーでもない、こーでもないと、言い始めたのでした。
この時の一番の話題は、やはり「影道鳳閣拳」。これを食らったクレウサは、最初「痛くもかゆくもない」と言っていたものの、仲間の所に帰る途中で急に心臓が苦しくなり息絶えます。
「鳳閣拳スゲ~~!!」「7年殺しかよ~!!」「もう最強じゃね?」
みんな酔っ払いなので、大声で叫びまくるわけですが、そんな時、仲間の一人が妙に冷静に「すぐに効かないパンチって、試合じゃ意味が無くね? 」とボソリ。一同、一気に酔いが覚めたのでした。ちなみにその突っ込みを入れた彼は、現在某上場企業の役員をやっていますw
ただ、それを抜きにしても、この回は何気に秀作だったと思います。「お互いの闘うべき名前がはっきりした以上・・・」は、分かる人には分かるオマージュですし、最後の連合ジュニアと十二神のメンバー一覧も、これからついに闘いが始まるんだという期待感を思い切り高めてくれました。
そんなわけで、使い走り的なお役目で、十二神の中では影が薄い感のあるクレウサですが、私にとっては結構思い出深いキャラなのでした。