世界大会準決勝・ドイツ戦で登場したゲーリング、ヒムラー、ゲッペルス。この時点では特に彼らの総称は無かったのですが、リングにかけろ2では息子たちが「ドイツJr.三巨頭」と呼ばれており、まとめて呼ぶ際になかなか便利なので、ここでも使わせてもらうことにしますw

彼らは準決勝の直前に日本に到着しているため、ドイツは準々決勝まで他のメンバーで闘ってきたことになり、これは日本を含む他のほとんどの国でメンバーが固定されているのと比べるとちょっと違和感があるかもしれません。

ただ考えてみればドイツのように多めの人数を登録しておき試合ごとにメンバーを入れ替えるやり方の方が自然なのであって、ケガや病気での欠場を考慮すれば、5on5で5人きっかりしか登録していない方がむしろ特異なのですよね。ナポレオンの台詞ではないですが、一人が欠けるだけでチーム全体が出場できないのではちょっと厳しすぎますから。

しかしその一方で、剣崎は「竜児が負けるようだったら決勝戦でははずす」と言っており、ということは、日本も予備のメンバーを登録してあるのでしょうか。だとすれば、普通に考えれば影道総帥か辻本あたり・・・まああり得ないことですが、このような想像をするのもなかなか楽しいものです。

話しがそれましたが、三巨頭はスコルピオンたちと合流する前に日本チームの宿舎に立ち寄り、日本ジュニアにそっくりの血だらけのマネキンを置いていくという「イタズラ」をしました。日米決戦の際、アメリカチームも日本ジュニアのサイズに合わせた棺桶を作っていましたが、みんな結構細かい、いや、面倒くさいことが好きですねぇw


ちなみに三巨頭が忍び込んできた際に、志那虎はリビングで新聞を読んでいたのですが、投げるとなぜか新聞が本に変わっていたというのは、突っ込みどころとして結構有名です。

再び話しを戻すと、準決勝第一戦は石松対ゲッペルス。ゲッペルスはヘルガの作戦を実行して一度はハリケーンボルトを破ったものの、石松の「飛んだフリ」をするという、ちょっと考えれば小学生にでも分かりそうな反撃を食らい形勢逆転。ただゲッペルスには未知の必殺パンチがあるとのことで、この時点ではまだ余裕綽々でした。

しかしその必殺パンチとやらも「だせえすっぽぬけパンチ」呼ばわりされ、さらに石松は「暑苦しい」だのなんだの言いたい放題。これはもう本当に痛快だったと思います。結局、正真正銘のハリケーンボルトを食らって、ドイツチーム初の黒星を喫したのでした。

次なるヒムラーは、「志那虎よりもわずかながらパンチのスピードが上」とのことなので、一度「例の扇風機」をやらせてみたいものですが、それはさておき、スペシャルローリングサンダーに全てカウンターを食らわすという荒技・スペシャルクロスカウンターで一度は志那虎を窮地に追い込みます。

加えて「日本人は特攻精神だ」等々、今の時代ならネトウヨが黙っていないような御託を並べますが、結局はこれも志那虎に拳を潰されてあえなく敗退してしまいました。

3番手のゲーリングについては、他の項で詳しく書いているのでここでは省きますが、それにしても、これほど極端に相手が限定される選手もなかなか珍しいと思います。ゲッペルスには跳躍が、ヒムラーには高速パンチがあるため、相手が石松や志那虎でなくても、それなりには闘えるでしょうが、なにせゲーリングの取り柄は「河井と肉体構造が髪の毛一本まで同じ」というただ一点のみですからねぇ。もし日本側が順番を入れ替えてきたらどうする気だったのか、真剣に気になります。

ということで、後に控えるヘルガやスコルピオンを待たずして、この3人だけでドイツの準決勝敗退が決定してしまいました。で、この屈辱はリングにかけろ2で息子たちがと思いきや、実は息子たちもあまり大したことなく、正直「三巨頭」は名前負けの気もしてしまいます・・・もし「リングにかけろ3」が作られることになれば、ぜひとも孫たちの活躍に期待したいところです。
