世界連合ジュニア

リングにかけろ1

リングにかけろで、私が最も胸が高鳴ったことの一つに「世界連合ジュニアの結成」が挙げられます。これまでに闘った仲間が力を合わせて新たな敵に立ち向かうという構図は、時代を問わず常に心を熱くさせるものがあると思います。

結成に至る流れとしては、まずは死の淵から蘇った日本ジュニアの前に謎の影が・・・

と言っても、腕章や服装から大体の予想は付くわけですがw スコルピオンだけでなくヘルガまで一緒だったのはちょっと意外でした。まあ逆に言えば「スコヘルは常にセットである」ことを印象づけた場面でもありますね。

で、ここで「うおぉぉぉ!ドイツジュニアが帰ってきたぁ!」となったわけですが、やはり男子にとって(女子もか?)、この「帰ってきた」というのは、本当にたまらないものがあるのですね。タイトルがそのものズバリの「帰ってきたウルトラマン」はもちろんのこと、仮面ライダーの桜島編で本郷猛が帰ってきた時の感動は、人生で五本の指に入りますものw

ただ「帰ってきた」で感動するのには、さすがにある程度期間が空いていることが必要でして、キカイダー01の第3話でジローが帰ってきた時などは、「もう帰ってきたのかよ・・・いくらなんでも早すぎるだろ」と、当時は小学生ながらに少々呆れていました(汗)

話がそれましたが、 スコルピオンが最初の十二神であるカサンドラと対峙し、カサンドラが「その人数で十二神と渡り合えるつもりか!?」と、いかにもな捨て台詞を吐くと、「待ってました!」とばかりに、ナポレオンと影道総帥が登場しますw

そして剣崎の鶴の一声で対決は一週間後に富士の裾野と決まり、ここにめでたく世界連合ジュニアの誕生となったのでした。

ただ「世界」と銘打ってはいるものの、実際は日独仏の三カ国連合でして、ここで、私も含め、当時「ブラック・シャフトやドン・ジュリアーノは仲間に入れてあげないの?」と考えた人も多かったはず。たしかにシャフトはイタリアの策略による自動車事故で負傷、ドンは試合前の闇討ち等卑劣な行為が目立つなど、除外の理由もそれなりにあったとは思いますが、頭数の違いから本戦前にカサンドラとクレウサを抹殺しなければならなかった事情を考えれば、仲間に加えても良かったのではと考えてしまいますね。

ちなみにこの「世界中の仲間が集結して敵と闘う」というお話しは、サイボーグ009以降幾度となく見受けられますが、そこにドイツとフランスが入るのはほぼ鉄板なんですよねw もう「アメリカが入らないことはあっても、ドイツとフランスが入らないことは無い」というレベルでして、その点でこの両国は日本にとってやはり特別な外国なのだなあと思います。

さて、十二神戦が始まり、日本ジュニアは新パンチ開発のため遅れるということで、序盤の闘いは外国勢が務めます。このあたりでは総帥が観客への対応や外国勢の取りなしなど色々と世話を焼いて回りますが、さすが人間ができてるなぁという感じですね。

そしてタイトルに「破滅への予感」とあるように、ナポレオン、スコルピオン、ヘルガと、外国勢は勝利こそするものの命を落とし(たと思われ)、まさに破滅を感じさせました。対して日本勢は、志那虎や河井が左腕が潰れたなど、あまり死を感じさせる描写は無かっただけに、個人的にはちょっと外国勢が不憫に感じられたのでした。

ただ、やはりというか(汗)結局竜児対ゼウスの試合の際に全員無事な姿を見せて一安心。そしてゼウスが「8人まとめてでいいからかかってこい」と挑発してきたので、「さすがにそれをやったらボクシングではないのでは」と突っ込みを入れたものです。

しかしそこまで言うのなら、阿修羅総拳陣ならぬ「連合ジュニア総拳陣」をお見舞いしてやっても良かったのでは?竜児一人と互角だったゼウスは一溜まりもなかったはずですw

ということで、ここで十二神編&連合ジュニアの活躍は終わるのですが、正直、最後がちょっとあっけなかったかなぁと。個人的には連合ジュニアのメンバーそれぞれ(特に外国勢)が、「皆が力を合わせたこの闘いを決して忘れない」などと言いながら、それぞれの国に帰っていくようなシーンがあっても良かったのかなと考えています。

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