私、日常会話程度でしたらドイツ語が話せます。こう言うと「なぜドイツ語?」とよく尋ねられるのですが、このブログをご覧いただいている方でしたら、まあ大体理由はお分かりでしょうwそれについては後で書くことにして、とりあえずは経緯を説明したいと思います。
約15年前、私は40歳代半ばだったのですが、アメリカの某語学教材会社が日本に進出してきました。基本的にはインターネットを使って学習するもので、ちょうどその頃仕事が一段落して多少時間的に余裕があったこともあり、何気なく「ちょっと外国語でも勉強してみるか」と考えたのです。2週間の無料お試しも付いてましたし。
さて、では何語にしよう?英語、中国語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語・・・その教材は、メジャーな言語はほぼカバーしていましたが、今さら英語を一から勉強し直す気にはならないし、全く知らない言語の方が新鮮味があっていいけれど、この歳になって一から文字を覚えるのも大変なのでアラビア語などは却下。
ということで、英語以外のアルファベット言語から選ぶことになり、ドイツ語、フランス語、イタリア語が最終候補となりました。
で、当然のごとく、ここでリングにかけろの話になるわけですがw 作中で出てくるのはこの3カ国語のうちドイツ語が圧倒的に多いのですね。ヘアリッヒ(素晴らしい)、デアグローセヘルト(偉大なる英雄)、フォルコメンハイト(完璧)、グーテンアーベント(こんばんは)、レーベンボール(さらば)などなど・・。
フランス語はシルブプレ(どうぞ)、ボンニュイ(おやすみ)、アデュー(さようなら)、メルベイユ(恐るべき)、ブゼットトレボンジュアー(君こそは偉大だ)などでそこそこ。イタリア語はセグエンテ(次だ)くらいしか見つかりませんでした。
話は変わりますが、日本の少年が最初に触れる「外国」は戦車や戦闘機のプラモデルではないかと思うのです。もちろん私もそのクチでして、小学校の頃はプラモデルを作りまくりました。そして、中でもドイツの戦車や戦闘機は群を抜いて格好いいのですね。それが理由でドイツに憧れる少年は非常に多かったのではないでしょうか。
要は、子どもの頃から何となく「ドイツって格好いいな」と思っていたところに、リングにかけろを読んでドイツ語に触れ、さらにスコルピオン&ヘルガが好きだったこともあって、「じゃあドイツ語を勉強してみるか!」になったわけです。私の人生、めちゃくちゃマンガに左右されてますねw
詳しいことは省きますが、その教材はなかなか優れものでして、半年ほどで片言ながらドイツ人と会話が出来るようになりました。ちなみに「ドイツ語が話せる」と言うと、皆さん当然英会話も出来るものだと思うようですが、私は英語は全くしゃべれません。読む書くはそれなりだけど聞く話すはダメという典型的な日本人です。
中学生からすっと英語を勉強してきて、片言すらしゃべれないのに、正しいメソッドで学習したら半年でドイツ語をしゃべれるようになった・・・日本の英語教育って絶対に間違っているよなあと思います(今は授業に会話を取り入れるなどして、昔とは少し違うようですが)。
最後になりますが、私はドイツ語を学習して、大げさでなく人生が変わったと思います。ドイツ人の友人もたくさん出来たし、ドイツ関連の仕事も入ってきました。何より、これまで雑音でしか無かったものが、一つ一つ意味を持った音として耳に入ってくるのは、本当に感動ものです。
20代の頃、先人たちから「語学は若いうちにやった方がいいよ」とアドバイスを受けていたものの、忙しさにかまけておざなりになっていましたが、今になってその意味がよく分かります。「あと10年早く学習を始めていれば、もっと覚えが良かったのに」「もっとたくさんのドイツ人と友達になれたのに」などなど、後悔しきりです。
ただ、いくつになっても遅すぎるということはないので、今度はフランス語を勉強しようと思っています。