第1部完(その1)

リングにかけろ1

遅ればせながらあけましておめでとうございます。おかげさまで本ブログは開設以来3回目のお正月を迎えることができました。今後もマイペースで更新を続けていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

世界大会決勝で日本ジュニアが全員死亡し、その真偽を確かめるべくギリシアよりバルカンなる謎の男が来日。そして富士の樹海で墓の下から手が・・・1980年(昭和55年)、今から45年前のお正月、リングにかけろは全編の中でも最も予断を許さない展開になっていました。今回はこのあたりを少し詳しく掘り下げてみたいと思います。

まず1979年の少年ジャンプ最終号となる新年3-4合併号において、竜児とアポロンの熱戦が繰り広げられます。最初はアポロンが圧倒的な実力差を見せつけますが、やがて竜児が放った渾身のスクエアーが炸裂し、最後は「勝ったあーっ!」の声と共に頭から落下するアポロン。そして左の柱には「世界制覇、完全勝利達成!」の文字が・・・誰もが竜児の勝利を確信した瞬間でした。

話を少し戻すと、私もそうだったのですが、このギリシアとの世界大会決勝、初戦で志那虎が命を落とした時点で、正直多くの方が河井、石松も同じ運命を辿るであろうと想像がついたと思うのですね。ただ、さすがに剣崎と竜児は大丈夫じゃないかなと。ところが予想に反して剣崎まで死亡し、まさか竜児までも・・・と心配した矢先の「勝ったあーっ!」でした。

「とりあえず竜児が死ななくて良かったけど、一人生き残ってこれからリングにかけろはどうなるんだろう?」年末年始の変則発行のため、 次の号までは2週間近く間があります。もう続きが気になって気になって、お正月がこれほど長く感じられたのは生まれて初めてでした。

で、待ちに待った1月4日、ジャンプの新年5-6合併号の発売日です。ドキドキしながらページをめくると、なんとそこには・・・

何事も無かったかのように竜児VSアポロンの試合が繰り広げられているじゃありませんか。しかもあれほど流血していたはずのアポロンが傷一つ負っていないし・・・「ええ~~っ??去年の最後の号で竜児が勝ったんじゃなかったっけ?」もう狐につままれたような思いで、慌てて前の号を探したのですが、あいにく年末の大掃除で処分されておりまして、何がなんだか分からないまま読み進めると、ご存じのように、竜児勝利&死亡→日本ジュニア完全勝利という流れになっていたのでした。

そしてさらに、なんと最後には「第1部 完」「なにがおこるかだれもしらない!」というページが・・・。もう本当に頭がグチャグチャです。普段だと教室でジャンプを読み、友達とリングにかけろについて色々と語り合っていたのですが、この日はまだ始業式前。リンかけファンの友達に電話をしてみるも、発売直後でまだ買っておらず、話を共有できる人間がいなくて、一人悶々とした時を過ごしたものでした。

ちなみに例の「勝ったあーっ!」は、後にコミックス版では「やったあ!」に変えられていましたw それと「第一部完」はあくまで週刊連載時にのみ掲載されており、コミックス版ではこのような表記はありません。

あ、あと一つだけ野暮な突っ込みを入れておくと、スクエアーを食らった人間が一回転しているというのは、スコルピオンとヘルガがビデオを超スロー再生してようやく解明したことのわけですが、「まわったーっ!」と、観客の皆さんには普通に見えているのですよ。あんたら、どんだけ動体視力がええねんw

というわけで、さらに「これからリングにかけろはどうなるんだろう?」の思いは加速していったのですが、この後バルカン登場&デッドエンドファイヤー等、結構長くなりそうなのでw続きは次回に書きたいと思います。

なお今回の「勝ったぁ!」等の画像は、nさん(Xアカウント @9_n_9_n_9_n)所有のものを掲載させていただきました。リングにかけろはもちろん車田作品全般および特撮関連等にも造詣の深い方ですので、ぜひフォローしてみてください。

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