「リングにかけろで最強のパンチは?」と聞かれたら、結構悩むものがありますが、「最も有名なパンチは?」なら、もう1確でしょう。そう、みんな大好きギャラクティカマグナムですw
実際、あまり詳しくない人に「リングにかけろって知ってる?」と尋ねると、「なんとかマグナムだっけ?」という答えが返ってくるのは、かなりありがちだったりします。
しかしよく考えてみると、なぜギャラクティカマグナムはこんなにも有名なのでしょう?剣崎自身が明言しているように、威力はギャラクティカファントムの方が上のはずなのですが、こと知名度においては断然マグナムが勝っているのです。
で、それについてTwitterでツイートしたところ、数多くのご意見をいただくことができました。
まず、マグナムの方が語呂がいいということ。専門的に見ると、「ファン」という音は「障る」そうです。なるほど、そういうものですか。ただ素人目に見ても、マグナムの方が響きがいいのは分かりますね。
また「マグナムが動的なのに対しファントムは静的」「ファントムは音が無い」などの意見もありました。ああ、これはすごくあるかもです。たしかに、マグナムは必ずと言っていいほど「BAKOOM!!」という擬音とセットになっているので、感覚的な威力が違う気がします。
他には、ルパンの次元大介や、同じ時期にジャンプで連載されていたドーベルマン刑事がマグナム弾を撃ちまくっていたため、「マグナム=スゲェ」のイメージが定着したという意見もありました。
さて、マグナムとファントムの比較もそうなのですが、そもそもギャラクティカマグナムは主人公のパンチではないわけで、それがリングにかけろの代名詞になっているというのは、ある意味スゴいことだと思います。
たしかに、風圧で壁に穴を開けたり、パンチを受けた相手が体育館の窓ガラスを突き破ったりと、マグナムの威力は半端無いですが、ただこのようなスーパーブローはこれが初めてではなく、すでに竜児がブーメランスクエアーで影道総帥を太陽の塔まで吹き飛ばしたりしていたので、「最初だから印象に残っている」ということでもないのですね。
ではなぜ、ギャラクティカマグナムがここまで心に響くのか?もちろん、一つの要素だけではなく、これまで書いてきたさまざまなもの等が絡み合ってのものなのですが、それ以外に、私が付け加えたいのは次の2点です。
一つ目は、ギャラクティカマグナムが「右ストレート」だということ。ファントムもスクエアーも(おそらく)左フックなわけですが、フックって、絵的に少し動きに欠けるのですよね。
対してストレートは文字通り直線的で躍動感がスゴい!。これに「BAKOOM!!」が加わると、イメージ的にはまさに「ドゴ~~ン!!」」という感じで、インパクト絶大なのだと思います。
そして2つ目。実はこれが非常に大きいのではと考えているのですが、初お披露目の相手がスコルピオンだったということです。
実は剣崎は、団体戦では雑魚や副将格とばかり対戦していまして、大将とやったのはこれが唯一なのですね。しかもスコルピオンは敵キャラの中でも屈指の人気を誇る存在。スコルピオンクラッシュもかなり人気のあるパンチです。加えてギリシャのアポロンが「剣崎のスーパーブローが見たい」という理由でイーコール(神の血)を発動したりと、見所満載の試合でした。
要は、この「剣崎VSスコルピオン」が、リングにかけろにおけるベストマッチに近い試合であり、さらに言えば、このあたりがリンかけが最も盛り上がった瞬間ではないかと。そして、そこで登場したギャラクティカマグナムが人々の心に強く焼き付いたのではないかと考察してみました。
もちろん、この手の論議は正解など出しようが無いのですが、当時、リンかけに熱くなった同年代の方々と意見を交わし合うのは本当に楽しいです。ご意見をお寄せいただいた皆様、ありがとうございました。