前回からの続きです。
万博跡での決戦で敗北を喫した後、総帥は竜児に手紙を書き、影道の完敗であることを認め、自らの生い立ちなどについて明かした上で、今後も努力精進していくことを伝えます。まあ、このあたりが「人間が出来ている」と言われる所以なのでしょうね。
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ちなみにいくつかの描写から、おそらくネネとは血の繋がっていない兄妹だと思われますが、その名前は「ジュン(殉)とネネ」が由来であるという説もあるようですw真偽のほどは定かではありませんが。
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その後、物語は世界大会編へと突入し、日本ジュニアが全員死亡したと思われた後、第2部の冒頭でバルカンなる謎の男がギリシャより来日し、さらに総帥が満を持して登場します。そして久々の雷神拳!
これから物語がどう進んでいくのか全く分からなかった時だっただけに、総帥の登場および雷神拳は、自分たちのリングにかけろがまだまだ終わらないことを確信させてくれて、すごい安堵感に包まれたのを覚えています。これはおそらくリアルタイムで読んでいた人間にしか分からない感覚ではないでしょうか。
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さて、話題を総帥に戻すと、十二神戦はかなり活躍の場が多かったですね。まずはクレウサとのメンバー表の交換。これはおそらく総帥が書いたものと思われますが、自身を末席に置く気の使いよう、さすがです。ただ、筆頭が日本ジュニアチャンピオンの竜児では無く、兄の剣崎になっているんですよね。この辺が、「実は総帥はブラコンである」と言われるところなのかもしれません。
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そして富士の裾野の十二神戦会場では、日本ジュニアの到着の遅れを観客にアナウンスする役目も。
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さらに外国勢の相手をしたり、影道館への葬送(?)を指示したりとなかなかの多忙ぶりです。
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ちなみに総帥はスコルピオンに対しては呼び捨て&タメ口なのですが、なぜか部下のヘルガに対しては「どの」付け&敬語なのですね。このあたりの上下関係がよく分かりませんw
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また、その後のビーナスとの闘いでも和平を説くなど、無益な闘いは好まないという姿勢を貫いています。まあ、結局は冥王拳で吹き飛ばすんですけどね。
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話はそれますが、総帥はちょっと普通の人と会話が噛み合わないところがいくつか見受けられたりします。まあ基本は裏の世界で生きてきた人なので、それもご愛敬ですね。むしろ、にもかかわらず、ここまで気遣いができることを評価すべきでしょう。
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さて、そしてクライマックス、竜児と剣崎のタイトルマッチで、総帥は剣崎のセコンドにつきます。石松、志那虎、河井がみな竜児側についたため、さすがにそれでは剣崎がちょっと可愛そうと思っていたので、これは少しホッとしましたね。「最後くらいはいっしょにいてもかまわんでしょう、にいさん」のくだりは結構泣きました。
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そして最後の最後、「リングにかけろ2」の最終回では、河井と共に麟童と竜童のタイトルマッチを観戦し、河井が逝ったのを看取るというラストになっています。日本ジュニアが全員亡くなった後、一人残った総帥。無粋な考察になりますが、全編を通じて竜児、ビーナス、獅子王と3戦しかしておらず、他の人たちに比べて肉体へのダメージが少なかったのかもしれません。
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しかしそれにしても最初に書いたように、こうしてまとめてみると、総帥がいかに人間が出来ているかが良く分かりますね。改めて日本ジュニアに勝るとも劣らない人気を誇っている理由が理解できたような気がしました。
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