最弱の男

リングにかけろ1

「リングにかけろで最強の男は?」と聞かれると、竜児?剣崎?いやいや、ジーザス・クライストも剣崎を一度は死に追いやったくらいだから相当強いぞ・・・ポセイドンも竜児を子ども扱いしてたしなぁ・・・などと、結構悩むところなのですが、逆に「最弱の男は?」と問われれば、私の中ではもうこの人一択です。そう、それが今回紹介するミスターホワイティです(雑魚キャラ除く)。

厳密に言うと、まぁ確かに弱いことは弱いのですが、登場までの前振りがあまりにもすごかっただけに、その弱さが際立ったということですね。5対5の日米決戦のメンバーを選ぶ際に、「奴だけは危険だ」と止めるマネージャーの反対を押し切り、ブラックシャフトはホワイティを強く推します。

ちなみに連載時には、ホワイティはNBフォレストの名前で、KKK(クークラックスクラン)のリーダーという設定でした。う~ん、さすがにこれはヤバいでしょう。黒人差別団体とそのリーダーを実名で出したらねぇ・・・、よくこれを一般誌に載せたなというレベルです。賛否両論あるリンかけの改訂版ですが、これは変更もやむなしだと思います。

さて、話を戻すと、日米決戦の後半、ホワイティは美女たちを引き連れ華々しく登場します。

そして、さらにすごいパフォーマンスを見せつけます。これは強そうだ。雑魚キャラ顔なのが少し気になりますがw

しかし、なんと、ここでシャフトが・・・

ちょ、ちょっと待って!周囲の反対を押し切ってホワイティをメンバーにしたのはアンタでしょうよ?何で勝てないと分かっている奴をメンバーにしたの?・・・と突っ込む間もなくゴングが鳴ります。

そして案の定

瞬殺!

もう、本当に「笑いもん」以外の何物でもないです。

加えて言うと、ホワイティほどではないにしても、同じく日米決戦で志那虎と対戦した全米暴走族のリーダー・ミックも似たようなパターンでした。

やたらすごそうな奴だと思わせておいて・・・

瞬殺!

う~む、この後「影道編」「世界大会編」「十二神編」「阿修羅編」さらには「風魔の小次郎」「聖闘士星矢」と続いていく車田漫画における、「とても強そうに思わせておいて、実はそんなに強くない」というパターンは、どうやらこの日米決戦が発端だったような気がします。

リングにかけろが下町人情モノから超人モノ、SFモノへと変貌していくちょうど端境期にあたる日米決戦編。今回は剣崎対ホワイティ、志那虎対ミックを紹介しましたが、他の3戦も見所たっぷりなので、また機会をみて書きたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました