リングにかけろ1

辻本戦

リングにかけろが下町人情&正統派ボクシング漫画からSF超人モノへと路線変更したのは周知の通りですが、今回はその正統派ボクシング時代のハイライトとも言える辻本戦について取り上げてみたいと思います。本題に入る前に少し触れておくと、実はこの路線変更ってすごく勇気のいることだったと思うのですよね。
リングにかけろ1

ゲーリング@ドイツJr.

コンピュータを駆使した作戦で日本チームを翻弄したドイツジュニア。中でも河井対ゲーリング戦は、コアなファンの間では、数ある試合の中でも屈指の名(迷)勝負として知られています。
リングにかけろ2

竜童と小菊

リングにかけろの連載終了から十数年ぶりの続編となった「リングにかけろ2」。当初はオールドファンが当時を懐かしみ、結構な人気を博していましたが、画力の低下やアバウトな設定などが指摘されることも多く、「最初の方しか読んでいない」という方もかなり多いようです。
リングにかけろ1

ジーザス・クライスト(その1)

車田先生自身が「最大のスランプ」とする阿修羅編。その後半では早く次のプロ編を描きたかったのか、伏線と思われる箇所が散見されます。例えば剣崎と阿修羅の闇法師との一戦、剣崎は「来年は世界チャンピオンになる」と具体的な時期にまで言及していますし、闇法師も「プロのライセンスも取得していない・・・」などと、闘いの最中にもかかわらず、妙に現実的な話をしています。
リングにかけろ1

河井武士(改訂版考察その4)

南部の帝王・N.B.フォレストが改訂版ではミスターホワイティに変更になっているのはかなり有名な話ですが、ここまで極端ではなくても、登場人物の二つ名や呼称などがコミックス版から変更になっている例はいくつか見受けられます。
自己紹介

ドイツ語

私、日常会話程度でしたらドイツ語が話せます。こう言うと「なぜドイツ語?」とよく尋ねられるのですが、このブログをご覧いただいている方でしたら、まあ大体理由はお分かりでしょうwそれについては後で書くことにして、とりあえずは経緯を説明したいと思います。
雑記

さらば宇宙戦艦ヤマト

2023年2月、松本零士先生が永眠されました。心よりご冥福をお祈りいたします。私にとって松本先生と言えば、世代的にやはり宇宙戦艦ヤマト(以下ヤマト)になります。ヤマトというと、どうしても西崎氏との絡みを避けられず、純粋に松本作品かと問われれば疑問符の付くところではありますが、今回はそのあたりは置いておいて、私のヤマトにまつわる話をさせていただければ思います。
リングにかけろ1

昭和54年という時代

竜児が生まれたのは昭和41年(1966)6月なので、中学入学は昭和54年(1979)4月になるわけですが、ワールドグラブカップ(世界大会)が行われたのも、なんと昭和54年なのです!それの何が驚きかというと、月島五中に入学して荒れ放題だったボクシング部に入部し、聖華学院で剣崎との練習試合、都大会での辻本、剣崎との対決、チャンピオンカーニバル、日米決戦、影道館での死闘、万博会場跡での影道戦、そして世界大会と、これらが最長でもわずか9ヶ月の間に行われているということです。
リングにかけろ1

ピンク・レディー(改訂版考察その3)

これまで、コミックス版と改訂版の違いで、下町人情編のカット、ドイツ軍団に関する修正について解説してきましたが、今回はコンプライアンスの観点から修正、カットになったであろう点について見ていきたいと思います。最初に断っておくと、このリングにかけろはもう40年以上も昔の作品なのにもかかわらず、現在では出版・放送できない、いわゆる放送禁止用語の類いが非常に少ないです。車田正美先生はイケイケなイメージが強いためw さぞかしヤバい語句のオンパレードだろうと思いながら見ていったので、これは意外でした。
リングにかけろ1

石松とドン

リングにかけろのコミックス版の巻末には、車田正美先生の知り合いの漫画家さんたちの寄稿が掲載されていました。鳥山明、秋本治、本宮ひろ志、小林よしのり、ゆでたまご、江口寿史などなど(敬称略)今考えるとものすごいメンバーなわけですが、彼らが口を揃えて言うのは「石松こそが車田先生そのものである」ということ。ケンカっ早いがシャイな性格、そして足が短いのを気にしているところなど、まんまであると(ちなみに酒は弱いらしいw)。